60代からの初ピラティス|転倒予防・柔軟性UPのポイント(戸田・戸田公園・戸田駅・戸田公園駅)
1. 60代の「転びたくない」「体が固くなってきた」をどう捉えるか
・段差でつまずきそうになることが増えた。
・靴下を立ったまま履くのが不安になってきた。
・床から立ち上がるときに、どこかにつかまりたくなる。
・ストレッチをしても、すぐに元の硬さに戻ってしまう。
60代でよく聞く声ですが、「もう年だから仕方がない」とあきらめてしまうには早すぎます。
多くの場合、
・足首や股関節が固くなり、歩幅が小さくなっている。
・背中や肋骨が動きにくく、バランスを崩したときに立て直しにくい。
・左右どちらかに体重をかけるクセが強くなり、片側だけ疲れやすい。
といった「動き方の偏り」が積もった結果として表れています。
この偏りを優しくほどきながら、「立つ・歩く・向きを変える」といった日常動作をスムーズにしていくのが、60代からのピラティスの役割です。
はじめての方ほど、マシンの補助があるマシンピラティスが安心です。
2. 転倒予防に必要な3つの力
転倒予防と聞くと、「脚の筋力をつける」というイメージが強いかもしれません。もちろん筋力も大切ですが、それだけでは不十分です。ピラティスの視点では、次の3つの力がそろうことが重要だと考えます。
・① 支える力(体幹と股関節の安定)
・② 動く力(足首・股関節・背骨のしなやかさ)
・③ 立て直す力(バランスを崩しても戻せる反応)
例えば、段差につまずきそうになったとき、
・足首が動かないと、つま先が上がらずひっかかりやすい。
・股関節が固いと、踏み出す脚が前に出にくい。
・体幹が弱いと、よろけたときに上半身が支えられない。
この3つの条件が重なると、転倒のリスクが高まります。
マシンピラティスでは、
・スプリングの反力を使って「支える力」を練習し、
・バレルやスパインコレクターで「動く力」を取り戻し、
・リフォーマーやチェアで「バランスの立て直し」を段階的に練習します。
この3つを少しずつ重ねていくことで、転倒しにくく、もしバランスを崩しても立て直しやすい体を目指します。
3. 柔軟性UP=“いっぱい伸ばす”ではない理由
「柔らかくしたいから、たくさん伸ばさなきゃ」と思っていませんか?
実は60代からの柔軟性アップでは、「どこまで伸びるか」よりも、「必要なところが自然に動くか」が大事です。
・同じ場所だけを強く伸ばし続けると、かえって筋肉が守ろうとして固くなる。
・一方向にだけストレッチをすると、別の方向の動きが苦手なまま残る。
・深く伸ばしすぎて、翌日に関節まわりが痛くなる。
こうした“やりすぎストレッチ”は避けたいところです。
ピラティスでは、
・呼吸を使いながら、
・背骨や肋骨、股関節が「小さな範囲で」「繰り返し」「なめらかに」動くようにしていきます。
そうすることで、結果的に前屈しやすくなる、振り向きやすくなる、といった柔軟性の変化につながっていきます。
「前よりも動きやすい」「動いたあとに体が軽い」という感覚が出てくると、それが転倒予防にも直結します。
4. マシンピラティスでできること|6つのツールの役割
TRUE FORMでは、次の6つのツールを組み合わせてレッスンを行います。
リフォーマー/キャデラック/ラダーバレル/スパインコレクター/チェア/マットです。
・リフォーマー
スプリングとスライドする台で構成された代表的なマシンです。
・体幹を安定させたまま脚を動かす練習。
・足裏でしっかり床(バー)を踏む感覚を取り戻す。
といったことに向いており、「歩く」「階段を上り下りする」動きの土台づくりになります。
・キャデラック
ベッドのような台にバーやサスペンションがついたマシンです。
・寝た姿勢や座った姿勢で、安全に背骨や股関節を動かす。
・手や足をバーに預けることで、重さを軽くしながら可動域を広げる。
ことができ、体力に自信がない方や、膝・腰に不安がある方の「入り口」として使いやすいツールです。
・ラダーバレル
丸いバレルと梯子のようなステップを組み合わせたマシンです。
・猫背気味な背中をやさしく伸ばす。
・足の裏側や横側の伸びを引き出す。
ことで、姿勢と柔軟性の両方にアプローチできます。
・スパインコレクター
背骨のカーブに沿った小さなバレルで、
・肋骨の動きを出しながら呼吸を深める。
・背骨のしなりを細かく整える。
ために使います。呼吸が浅いとバランスも崩れやすいため、転倒予防の観点からも大切なパートです。
・チェア
小さな椅子のようなマシンで、ペダルを踏む動きが中心です。
・片脚立ちの安定感を高める。
・階段の上り下りに近い動きで、お尻やもも裏を使う練習をする。
ことができ、足元の不安がある方のトレーニングにも向いています。
・マット
最後に、レッスンで得た感覚を自重のエクササイズに落とし込む場所です。
・ご自宅でも1〜2分でできる動きに整理する。
・「今日やったこと」を生活の中で再現できるようにする。
という役割があり、転倒予防・柔軟性アップを“習慣”として根づかせていきます。
5. 60代からの週1〜2ピラティス|具体的なレッスンの流れ
当スタジオはレッスン50分に対し、予約枠を60分確保しています。
この中で「評価 → 処方 → 再評価」のサイクルを回し、少しずつ安全な範囲を広げていきます。
◆初回〜数回目のイメージ
・導入(約5分)
・立った姿勢で、足幅・重心・肩の位置などを確認。
・片脚立ちや、軽い前屈など、日常に近い動きを少しだけ試す。
ここで「今、どこが不安か」「何を優先したいか」を一緒に言葉にしていきます。
・メイン(約35〜40分)
・スパインコレクターやラダーバレルで背骨と肋骨をやさしく動かし、息を深くする。
・リフォーマーで、体幹を安定させたまま脚を動かす練習(足裏でバーを押す/引くなど)。
・キャデラックやチェアで、階段やイスの立ち座りに似た動きの“やさしいバージョン”を練習。
・クロージング(約5分)
・最初と同じ動きをもう一度行い、変化を一緒に確認。
・ご自宅で1分以内にできる動きを1〜2つだけ選び、「いつやるか」まで決めて終了します。
◆3か月ほど続けたイメージ
・「立ち上がり」「方向転換」「段差」のような日常動作をテーマにした回を取り入れ、
・その日に近いマシン(チェアでの段差、リフォーマーでの一歩踏み出す動きなど)を選んで練習。
・マットワークの割合を少しずつ増やし、「自分一人でもできるレパートリー」を増やしていきます。
週1回でも、評価→処方→再評価を丁寧に回せば、
・「前ほどふらつかなくなった気がする」
・「歩いたあとの疲れ方が変わってきた」
といった変化を感じる方が多いです。余裕があれば、週2回ペースにして「整える回」と「少し頑張る回」を分けるのもおすすめです。
6. 安全に続けるためのポイント(持病・体力に合わせた工夫)
60代からの運動では、
・血圧や心臓の状態。
・膝や股関節の変形・既往歴。
・骨粗しょう症の有無。
なども考慮しながら進めていく必要があります。
TRUE FORMでは、
・初回に現在の体調や持病、服薬状況を確認。
・痛みが出やすい動きや、医師から止められている動きがないかを伺う。
・その日のコンディション(睡眠・疲労度・前回の筋肉痛など)も毎回確認する。
といったステップを踏んだうえで、無理のないメニューを組み立てます。
また、
・「今日は少し不安がある」という日は、あえて強度を上げない。
・長く続けることを優先し、その日の“ベストの6割〜7割”程度で終える。
・調子が良い日でも、急に新しい難しい動きに飛びつかない。
という考え方を共有しながらレッスンを進めていきます。
「頑張ったから正解」ではなく、
・レッスンのあとに体が軽い。
・翌日も動ける。
・また来週も行けそうだと思える。
こういった感覚が続いていくことが、60代からのピラティスではいちばん大切です。
7. Q&A
Q. 体がとても固くても、ピラティスについていけますか?
・大丈夫です。むしろ「体が固い」「運動が久しぶり」という方ほど、マシンの補助があるピラティスは始めやすいです。動く範囲や強さは毎回調整できます。
Q. 転倒歴があります。それでも始めて大丈夫でしょうか?
・状態にもよりますが、医師から一般的な運動の許可が出ている場合は、ご相談のうえでスタートできます。怖さが強い場合は、まず寝た姿勢や座った姿勢から始め、徐々に立位の練習を増やしていきます。
Q. どのくらいの期間で変化を感じられますか?
・個人差はありますが、週1回ペースでも「動いたあとの軽さ」や「歩きやすさ」の変化は、数回〜1か月ほどで感じる方が多いです。転倒予防という観点では、3か月〜半年ほどかけて少しずつ土台を育てていくイメージです。
まとめ
60代からの「初ピラティス」は、決して遅くありません。むしろ、
・転倒を予防したい。
・足元や体の硬さに不安が出てきた。
・この先の10年も自分の足で歩きたい。
そんな気持ちを形にする、ちょうど良いタイミングです。
マシンピラティスなら、リフォーマー/キャデラック/ラダーバレル/スパインコレクター/チェア/マットといったツールを使い分けながら、膝・腰・背中に優しい負荷で、転倒予防に必要な「支える力・動く力・立て直す力」を少しずつ育てていくことができます。
当スタジオはレッスン50分に対し、予約枠を60分確保しています。
無理なく続けられるペースと強度で、戸田・戸田公園・戸田駅・戸田公園駅から通いやすい環境の中、60代からの新しい運動習慣を一緒に作っていきましょう。まずは体験から、今のお体の状態と目標をお聞かせください。
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